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遠方のクヌギを見分けよう 初夏〜秋
そんなマニアックな必要があるのかと訝るむきもあるでしょうが(笑)、数百メートル遠方のクヌギ林を見分けることが出来れば、その効果は計り知れないものがあります。慣れれば一瞥で見分けることも可能なので、通勤電車や観光バスなど車窓から、あるいは自動車の運転中、安全確認のためにチラリと見た先に有望な候補地を見つけることも。。。但し、凝視は絶対にダメです。一瞬で判断できないうちは、何より安全第一でお願いします。
まずはクヌギが緑の葉を繁らせている5月中旬から11月初旬までを取り上げましょう。

クヌギの特徴は、なんと云ってもその大きくて細長い葉の形にあります。そのため葉先がダラリと垂れたような独特の外観を呈します。また枝の分岐が密でないために疎らでバサバサとした樹幹になることも見分けの大きなポイントになるでしょう。
(なお、計画的に撮影をしていないため、適切な写真が見当たりませんでした。今後シーズンを過ごすうちにもう少しわかりやすい写真を追加で掲載するつもりですので、しばしご容赦下さい。。。)
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樹高20m超、ほぼ最大サイズと思われるクヌギの巨木。枝分れが細かく樹全体に葉叢が広がるコナラとは異なり、クヌギはいくつかの葉の房を寄せ集めたように生えるため、樹の向こう側の空が透かして見える。
 
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拡大すると長い葉が垂れるように生えるのが見えてくる。写真中央下に枝の根元と向こう側の空が透けている。枝先に大きな葉の房を集めるように葉を繁らせるクヌギの特徴のひとつと云えるだろう。
 
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更に拡大すると散切り髪のようにバサバサとした葉の様子がよくわかる。
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2本の樹冠のうち、左がクヌギ、右は針葉樹(ヒノキの仲間?)。クヌギの葉叢の「疎らな感じ」と「大きな葉」の2つの特徴が良くわかる。
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上の写真のクヌギのアップ。
比較のため右の針葉樹もアップに。
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竹やぶの向こう側、とても遠くだが樹冠のバラけた感じの怪しい2箇所をクローズアップすると。。。
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まさしくクヌギ。クヌギの葉自体は濃緑色だが、硬く光沢があるために光を反射して白っぽく見える部分がある。ひとつにはこれがバサバサごわごわした印象を与えるのかも知れない。
右側の怪しい箇所もクヌギだった。樹冠部分で葉が垂れたように見えるのがお分かりだろう。
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斜面林から倒れこむように疎らな樹がのぞいている。
うねるように曲がったクヌギらしい枝ぶりだ。こういったシチュエーションに生えるのはクリの樹も多いが、クリの枝はもっと直線的になる。
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ススキの穂がたれ、周囲の樹が褐色に色づく11月の中旬。クヌギは未だ緑色を保っている。黄〜赤褐色に紅葉した後も葉を散らさずに樹冠にとどめることが多く、秋から晩秋にかけては盛夏よりもクヌギを見分け易い。来夏への準備を怠りなく。
 
思っていたよりも簡単に見分けられそうな気がしてきましたか?いえいえ、実は他の樹にも勢いのある盛夏の見分けはそれほど簡単ではありません。こればかりは実際の風景をその目で何度も繰り返し注視する以外に上達の方法はありません。お互い頑張りましょう。
くれぐれも、運転中の脇見は絶対になさいませんように!

 

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