2006/6/27(木 )  雨のち晴れ

雨ばかりが続いた5月とは一転、6月は例年になく雨が少ないようだ。と云って晴天が多い訳ではなく、気温も今一歩上がってこない。なんとなくメリハリのない日が続いているが、今日は午前中の雨が上がって午後から青空が広がった。仕事のバックオーダーは相変わらずだが、小さな山を越えたこともあり思い切ってフィールドに向かうことにした。

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千葉県 某所

向かった先は、昨年12月25日に見つけ、今年の5月にも遊びに行ったクヌギの多い台地上の雑木林。水田が広がる平地と丘陵地の境にあたる、比高20m、標高でも50m程度の場所だ。拙HPの「雑木林を探そう」でアドバイスしているような教科書通りのポイント。住宅街に隣接していながら、未だ雑木林の多く残されている子連れ採集にはうってつけの場所だ。カブト・ノコ・コクワ、分布しているのであればヒラタも期待できるだろう。。。
コクワとキマダラミヤマカミキリ
樹液もほどほどに見られ、お馴染みの面々が集まってきている。
ノコギリクワガタ スズメバチ
原歯(小歯)のノコも、期待通り出現。 あまり歓迎したくないこの人たちも。。。(^_^;)
ミヤマクワガタ オス ミヤマクワガタ オス
!!!と、ここで思わぬ出会いが(^o^)! ここでもミヤマだ! ここは周囲に水場のない比較的乾燥した雑木林。標高も低いことからミヤマは全く想定していなかった。うぅ〜ん(-_-)? 出会えたことはもちろん嬉しいが、拙いとはいえ自分の経験と知識が全く裏切られ、驚きが先に立った。。。ミヤマの歯型については全くの素人だが、今回はいわゆる「サト型」の特徴を呈しているようだ。
カブトムシ コクワガタ
もちろんお馴染みのカブトやコクワも集まっている。
ミヤマクワガタのメス ミヤマクワガタのメス
そして、懐中電灯の光に向かってミヤマのメスも飛来した。どうやらここでは確実にミヤマが繁殖しているようだ。
千葉に活動の中心を移して2シーズン目、今年は早々に2ヶ所でミヤマを目撃している。しかも両方とも全くノーマークの場所だ。1ヶ所目は狭い谷津の、ほんの小さな雑木林。しかも千葉では珍しい?「エゾ型」と思しき個体だった。まぁ、確かに標高は80m程度だが、夜間は濃い霧に覆われる空中湿度の高い場所だっただけに後から考えれば合点がいかなくもない。しかしここは全くの謎だ。夏ともなれば例え明け方でも25℃を下回ることはないだろう。水場も霧も無縁の場所。。。もしかすると!????

、とまぁ、これ以上の危なっかしい想像は止めにしよう。我々はつい、わずかな経験を頼りに科学的考察『、のようなもの』による合理的な理由を求めてしまう。でもそれでは『現時点で誰かが唱えた意見』や『現時点で自分が想像できる程度の理屈』を超えることは決して出来ない。科学的な検証の出来ないことについては、予断を許さず事実を事実とだけ捉える謙虚さも必要なのかもしれない。

『 ここではミヤマが採集できる 』

ただそれだけでいいじゃない。それで十分。満足することにしよう(^^)v

2006年フィールドノート
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