2006/6/19(月)  晴れ

ここのところ気分も天候もすっきりしない日々が続いていたが、今日は久しぶりに青空がのぞいた。午後からは気温もグングン上がってきた(^^)v 現金なもので、そうなると俄然気分も盛り上がる(^_^;) 時期も良し、ちょっとサボり気味だったヒラタ探索には最適の日だろう。
昨年目標を立てた千葉県産のヒラタは望むべくもないが、積年の願いである♀の採集なら、そろそろ叶う気がする。。。(^^)? 今日は1年ぶりで埼玉ヒラタポイントに行ってみよう!!

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埼玉某ポイント

ここは、俺が初めてカブクワ採集の楽しみを覚えた2001年から通っているポイントで、もう6度目のシーズンを迎える。何の情報もないままに、全く土地勘のない地域から地形図ひとつで探し当てた想い出の場所だ。子供を連れて入ることを第一条件としていた頃だったことから(^_^;)、当初から採集圧は高かったが、ここ数年は以前にも増して採集者に行き会う機会が増えた。が、ちょっと奥に入ればまだまだ魅力的な樹が待っていてくれる。。。
コクワガタ ヒラタクワガタ
まずは40mm超のカッコのいいコクワがぺタリ。写真をパチリとした時に、左のメクレの下にうごめく大きな黒い影に気が付いた(写真左端) さっそくお出まし、なかなか立派なヒラタだ。この樹にはもっと複雑なメクレがたくさんあるのに、無用心なことだ。。。と思ったが、
ヒラタクワガタ ヒラタクワガタのメス
その理由が判明。すぐ脇にある樹液の滲み出た一番良いメクレは、他のオスが陣取っていたのだ。このオスとのケンカに破れて、仕方なく出てきたのだろう。
「この時期ヒラタはペアでいる」とは諸先輩から何度も聞かされてきたコトバだ。狭いメクレの奥を掻き出すことにする。
!!いったぁ〜!!(^O^)/

何かあっけな〜い(^_^;) もっとこう、メクレの奥の奥を掻き出し掻き出ししてようやくゲット!と云う躍動感ある邂逅を想像していたのだが、2〜3度突付いたら、あっさり顔を出してくれた(^^ゞ
メクレに潜むヒラタクワガタのメス
でも、やっぱり嬉しい(^O^)! 同じ写真だけど大きくして載せよう!どうだ?前足の湾曲が、ヒラタのメスであることを雄弁に物語っているじゃないか! そして更には!?おぉ!!もう1匹いるじゃない!? なんと1匹のオスがメス2匹を独占していたようだ。 この年になって(^_^;)初めてヒラタのメスをゲットした俺には、それが珍しいことなのか判らないが。。。
060619_010.jpg (28618 バイト) 060619_015.jpg (30707 バイト)
違うウロには更にもう1匹のオス。驚くなかれ、この1本の樹に3×♂+2×♀、計5匹のヒラタが潜んでいたのだ。
この樹は2年前まではもっと素晴らしいメクレで覆われていたのだが、例によってバリバリやられた。(-_-) その後しばらくヒラタは影を潜めたが、周囲の樹がことごとく切られて樹液の出る樹がこれ1本になったためだろう、またヒラタが集まるようになった。そう考えると、1本の樹に集中するというのは、必ずしも喜ばしいことではないのだろう。。。ちなみに昨年の2005/6/28のフィールドノートの冒頭で2匹の♂がいたのもこの樹だ。
ヒラタクワガタのメス
1ペアでいいかな?とも思ったが、黒光りしたプリプリのメスの可愛らしさに、どちらのメスも連れ帰ることにした。どちらか一方を選ぶなんて、優柔不断なこの俺には出来やしない(^^ゞ 
「キクちゃんも好き、花ちゃんも好き」で、両方と結婚した「いなかっぺ大将」の大ちゃんの気持ちが良くわかる。。。(^o^)! と云うか、、、羨ましい(^_^;)
その後ヒラタが期待できる樹を中心にいくつかを巡ったが、色々な理由で既にダメになっているものが多かった。樹皮メクレが必須ではないカブトやノコ・コクワなどは、ある程度の規模の雑木林が残ってさえいれば次の世代へ命を継いで行くことができるのだろう。でも、ヒラタはどうだろう? 去年・今年と、非常に簡単にヒラタを見つけられるようになったことが、逆に気に掛かる。 「個体数が増えている」なんて楽観視する要素は何一つない。 安心して樹液を吸いメスと出会う場であるメクレクヌギが1本、また1本と減ってゆき、残された貴重な樹に個体が集中しているに違いない。
最近はここへも年に1度顔を出すかどうかだが、継続して通うことで初めて気付くこともあるはずだ。今後も変わりゆく姿を見守って行くことにしよう。

2006年フィールドノート
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