2006/6/29(木) 晴れ |
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梅雨の晴れ間、気温もグングン上がり、今日は30度を超えてきた。埼玉よりもカブクワの出現の遅い千葉の谷津田とは云え、もうそろそろ色々と見られる頃だろう。 今年は本当に仕事が忙しくて、おそらくそう何度もフィールドに出ることは叶わないだろう。そんな貴重な1日。。。向かう先は、やはり昨年の夏、一番の想い出を残してくれた天竺しかない。 | ||||||
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ちょっと寄り道をして、6月10日に嫌な思いをさせられたあの場所に行ってみることにした。 | ||||||
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ホラね。見ての通り、本来ならわずかとはいえ樹液が滴っていたであろうメクレはカラカラで、蛾一匹いやしない。。。こんなメクレともいえない樹皮をムキになって剥く人の気が知れない。 | ||||||
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大半の樹で、ほとんど樹液の出る場所がなくなってしまったため、わずかこれだけの樹液にも蛾やコクワが集まっている。 | ||||||
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ヨツボシケシキスイやアカマダラケシキスイが無数に集まり、得体の知れないイモムシ様の幼虫がうごめく樹皮。彼らがよって集って(たかって)傷つけて、樹液を更に出させているようにも見える。少なくとも、ほんのわずかな樹液と云えどもそれを糧にする数え切れないほどの生き物がいることを決して忘れてはならない。 | ||||||
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さて、まだ十分とは云えないが、天竺でもようやく樹液が滲み始めたようだ。 | ||||||
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まだ樹液の多くは狭い樹皮メクレの下のため、こうしてカブトムシが吸える数少ない場所では盛んに争いが繰り返される。やはり小柄なオスは分が悪いようだ。 | ||||||
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カブトが入り込めない狭いメクレの下は、コクワ天国だ(^o^) | ||||||
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ところで、帰宅後の写真チェックで気付いたのだが、左の写真に写り込んでいる怪しい光は??? 直後に撮影した右の写真では何も見えないが、左の写真ではハレーション?を起こすほど強く光る何かが、、、も、もしや? だ、だからって、この樹から足が遠のくことはないけどね(^o^)\ | ||||||
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この季節、林道脇で品良く咲いているのホタルブクロ。清楚な外見に比べて、覗き込んだ内側の方が鮮やかなところが奥ゆかしいと云うか、妖艶と云うか。。。こういうのに弱い男が多いんだよね〜(^^ゞ | ||||||
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かわいいとは云い難い、ハリのある大声量で鳴くのはツチガエル。これも谷津の湿田で細々と生き長らえる、減少の一途をたどる生き物だ。 | ここ、千葉県では6月下旬にはヘイケボタルが姿を見せ始める。大柄なゲンジボタルに比べると、二廻りほど小さく、弱々しいホタルだ。 | |||||
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こちらがヘイケボタルのアップ。大きさだけでなく、前胸背板(赤い部分)に入る黒い模様が太い点でもゲンジボタルと区別することができる。 | こちらが6月上旬に姿を見せるゲンジボタル(6月4日撮影)。かなり拡大した写真だが、左のヘイケボタルとほぼ同縮尺。大きさの違や前胸背板の黒い模様の違いが判るだろう。 | |||||
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先日(5月25日)、キムシンが見付けたトゲナナフシを今日はいたる場所で見ることが出来た。このひと月の間に体長は3倍近く、約5cmほどに成長し、全身は特徴的なトゲに覆われている。かなりの個体数だが、昨年気が付かなかったのは「意識がなかった」からなのだろう。常に色々な生き物へのアンテナを張り巡らせておくことが、多くの生き物と出会う秘訣なのだろう。 | ||||||