2005/7/23(土)  曇り 時々 雨 (その2)

新しいポイントへの道中

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次のポイントへ向かう途中の斜面林に、遠目にも鮮やかな赤色が目に止まった。ヤブを掻き分けて近づくと、、、現れたのはゴンズイ。海釣りの外道のような名前だが、雑木林ではメジャーな樹のひとつ。枝振りが荒く、材が脆くて役に立たないために、雑魚扱いでこの名が付いたと聞く。やがて赤い実がはぜて黒い種子が飛び出し、秋の雑木林を美しく彩ることになる。
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イトトンボの仲間。谷津田から少し離れた暗い雑木林の中を飛んでいた。イトトンボも大変美しいものが多いが、残念ながら同定不可。。。(-_-;) 崖の斜面から山道に向かって垂れて咲く大輪のヤマユリ。たった一輪でも周囲にはむせ返るような甘い香りが漂う。
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漆黒のクロアゲハ。アゲハチョウの仲間は赤い花を好むというが、、、それは写真映りを意識してのこと?! 途中見つけたナナフシモドキ(=普通のナナフシのこと) こちらは目立つのが嫌いらしい(^_^;)
オスはほとんどいなくて、メスだけで繁殖しているらしい。

ポイント0509

午後から用事があると云うキムシンと別れ、新規ポイントへ一人で向かう。車窓からメクレクヌギを見つけたが、民家のすぐ目の前と云うこともありパス。カブト・ノコ・コ(クワガタ)なら十分に期待できるだろう。一応覚えておくことにする。とにかく数を稼がなきゃ。。。(^_^;)

ポイント0510

地図で見て想像を膨らませていたポイントに到着。幹線道路に近い場所だが、打ち捨てられた里山と云った感がある。複雑な地形に湧き水も多く、かつては素晴らしい風景が広がっていたに違いない。
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早春に淡黄緑色の真珠のネックレスを吊り下げたような花の咲くキブシが実を生らせていた。雑木林の林縁によく見かける樹のひとつだ。 ヒメウラナミジャノメと思しきジャノメチョウの一種。ごくありふれた小型タテハの仲間だが、写真のみでの確実な同定となると難しい。
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こちらもタテハチョウの仲間、クロコノマチョウ。滲んだような羽裏の縁のオレンジ色が美しい。
あまり見かけたことのない関東以西のチョウだが、分布域を広げているらしい。
普段見かけるものに比べて体色が地味なため別種かと思ったが、どうやら良く見掛けるコバネイナゴ、らしい?
050723_331.jpg (30193 バイト) しばらく歩くと、湧き出る水が湿地を作っていた。里山の湿地とくれば、そう、ヤナギだ!

2005/7/7 のフィールドノートでも述べているように、ヤナギを見かけたらチェックの必要がある。特にこの場所のように手入れの疎かにされた里山では、なまじ「雑木林でクヌギ」を意識しすぎると期待を裏切られることも多い。

こういった自然度が高まりつつある場所では、人の暮らしへの依存度の高いカブトムシよりも、湿った朽木を好むノコギリクワガタへの期待が高まる

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難しい難しいを連発して恐縮だが、実はヤナギもこれまた同定が困難な種のひとつだ。芽が赤いのでアカメヤナギと云うことにしておこう。 ゴマダラカミキリのペア。メスの体格に比して、なんとも貧弱なオスではないか。。。。(-_-;)
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そうこうしているうちに、案の定ノコを発見。 こちらはカナブン。ヤブの中を巧みに草木を避けて飛んで来た。
明るいヤナギをひとしきり楽しんだ後、ゆっくり進んで行くと、樹液に付くコクワとカナブンを発見した。樹種はアカガシ。。。常緑とはいえ大きな分類ではクヌギ・コナラと同ブナ科にあたる。常緑広葉樹の樹液に付くカブクワは、シラカシを除いて初めての経験だ。
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またも黒いアゲハ、左は「オナガアゲハ」、右が「モンキアゲハ」だ。 湧水が染み出た小道の地面に下りて給水中。チョウの仲間は日中地面で水を吸う性質が強いことから、採集にはそんな場所で待つのも良いだろう。今日はこれで4種の黒いアゲハを見たことになる。色々いるものだ(+_+)。
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里山に付きのものカキノキがここでも青い実を大きく生らせていた。 こちらはツル性のサルナシ。マタタビやキーウィの仲間で、その実はとても美味しいらしい。
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道沿いに並んでいたのはタマアジサイ。残念ながら花の開いているものはなかったが、この蕾から水色の花火のようなアジサイが花開く。
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ベッコウバチ・トックリバチなど狩りバチの巣。このように泥で巣を作るタイプや土中に穴を掘るタイプ・竹の筒などを利用するなどがあり、いずれの巣にも中に幼虫のエサとなる昆虫類を詰め込む。ミツバチなどとは異なり子供の世話を焼くことはない。(ベッコウバチ・トックリバチ・ジガバチなどの分類は不勉強でわかりません。。。m(__)m)
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切り倒されたクヌギから沢山の新しい枝が出ている。このように切り株から生える枝を「ヒコバエ」と呼ぶが、はじめから太い根を持っているため、ドングリから育てるのに比べて非常に成長が早い(おそらく写真のヒコバエはこの春芽吹いたものだろう)。
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青みの強いカナブン。光線の加減でオレンジからグリーンにまで玉虫色に変化する。外国にはニジイロカナブンと呼ばれる美しい種もあるが、その名を髣髴とさせる個体だ。 こちらは普通の体色のカナブン。採集者は云うに及ばす、カブトやクワガタ、場合によってはスズメバチやオオムラサキなどにさえ邪険に扱われる存在だが、カナブン同士、結構激しく戦っていた。(^_^;)
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!?クワガタハンターは、一瞬躊躇するも、コソコソ立ち入ることにした(^^ゞ ミヤマチャバネセセリだかオオチャバネセセリだか。。。(-_-;)?
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夜間エサとなる昆虫を目当てに樹液や外灯の下で見かけることの多いヤブキリ。アマガエルを捕食することさえあると云う。 特徴的な花穂(総状花序)の形にはなっていないし、花弁が少し細長すぎる気もするが、おそらくオカトラノオじゃないかと思っている。まっ、いいか。野辺に咲いていた可愛い花。。。で (^_^;)
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なんの変哲もないアメンボのように見えるが、とにかくデカイ。オオアメンボ。 よくわからないけど、絶対に触ってはならないと、本能が教えてくれている(^^)

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これは、雑木林内で時折り見掛けるハリギリ。遠目からは幹の様子がクヌギと見誤りやすい。不用意に近づくと、幹や枝に生えた鋭い棘に刺されるので注意が必要だ。俺は一度、ハリギリの実生の幼樹が一面に繁ったヤブに踏み込んでしまい、ヒドイ目にあったことがある。若い枝ほど棘は鋭いので、気をつけよう。
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ようやく見つけた樹液のクヌギ。あまり触手の動く樹ではないが、向こう側に回ってみるか。。。 っとまぁ、こんな感じ。1日の成果がこれ1本では何とも不本意な出来だ。
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本日の見納め、コクワとノコ。。。結局、採集ポイントとしての成果は上がらずじまいだったなぁ。
最後、何となく尻すぼみになっているのは、疲れ始めたからだけではなく、この直後に震度4〜5の地震に見舞われたからだ。揺れは長くは続かなかったものの、その瞬間、台地が歪むのをはっきりと感じ取ることが出来た。

最近地震が多くてヤダなぁ。。。心細くなり、家族の待つ家路へ急ぐことにした。

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